ひとり旅で度々訪れている京都。
日々の忙しさのなか、自分自身を振り返ることのできる「瞑想」はこころを軽やかにしてくれます。
私事ですが…最近、サウナに目覚め「メディテーションサウナ」にすっかり魅了されております。
心を沈め無心になるサウナ。座禅とも通じるものがあるかも?と改めて感じています。
建仁寺塔頭の「両足院」と東福寺塔頭「勝林寺」の体験レポートはこちら
今回の旅行で訪れた夏の宇治・興聖寺での座禅体験の様子をご紹介します。
最後に京都への宿泊で「サウナおすすめホテル」情報も!
✓興聖寺での座禅とは?初めてでも大丈夫?
✓混雑具合や予約の方法
✓体験料金、所要時間、持ち物、服装
✓京都市内からのアクセス
✓京都駅近隣のサ活女子へおすすめホテル
京都 宇治市にある興聖寺とは
宇治川沿い、秋は紅葉、春は新緑で美しい『琴坂』を登ると、竜宮造の山門が見えてきます。※桃太郎にでてくる竜宮城みたいです。
都会の喧騒から離れ、鳥や蝉の鳴き声と水の流れる音。自然の中の音だけが聴こえてきてきます。
坂の両脇に流れる水の音が琴の音色に聞こえることから「琴坂」の名前の由来となったようです
道元禅師の開いた初めての禅の修行道場
興聖寺の歴史をご紹介します。
その発祥は1233年にさかのぼります。中国から帰朝された道元禅師(どうげんぜんじ)が、伏見深草に日本で初めて開かれた禅宗寺院です。現在日本には14,000以上ある曹洞宗において最古の寺院です。その後、紆余曲折あり、1649年に、宇治に最高され、現在に至っています。
引用元:興聖寺公式パンフレットより
曹洞宗・興聖寺での座禅の心得
曹洞宗の教えの根幹は「坐禅」にあります。ただし、悟りを開くための修行法ではなく、心身を安らかにするための入り口だそうです。
忙しい日々の中で「心も体も落ち着けたいとき」や「悩みや苦しみから、少しだけ開放されたいとき」ぜひそんなときは自分と向き合う時間を作ってみましょう。
座禅って難しそうだし、大変そう…
基本の動作から、座り方、呼吸の仕方など丁寧に教えていただけるので大丈夫!
ゆったり、のびのび坐ること。骨盤を立て、背骨を自然に積み上げる当意識し頭をその上に乗せるイメージ。普段、使いっぱなしの筋肉を開放し、リラックスして座りましょう。座禅は、正しく坐ると、痛くもつらくもありません。
はじめに大きく数回深呼吸をし、こころと身体のこわばりをほぐします。その後は鼻からゆっくり息を吸い込む「腹式呼吸で、丁寧な呼吸を心がけます。吐く息に意識を集中し、深く長い呼吸をしてみましょう。
坐禅中は様々な思いが浮かびます。それは生きている限り当然のこと。大切なことは、それを追いかけたり、留めたりしないこと。浮かんだものはそのままそっと流して手放します。雑念を払うとか、無になるとか、精神統一をするとか無理に考える必要はありません。
姿勢が整い、呼吸が整うと自然に心が調い(ととのい)ます。
引用元:興聖寺公式パンフレットより
座禅の方法
この日は、私一人参加!なんだか最初、緊張しましたが、マンツーマンで入室の作法を丁寧に教えていただきました。
※引用元:曹洞宗「坐禅のいろは」〜坐禅で「心」をととのえますのパンフレットより
両手のひらを合わせて、指をまっすぐ揃え合掌。
次に、手の握り方です。以前参加した「建仁寺塔頭・両足院」や「東福寺塔頭・勝林寺」とはまた違う作法でした。
「叉手(しゃしゅ)」→左の親ゆびを内にして握り、手の甲を外にむけて胸に軽く当てて、右掌で覆います。
叉手にし、入口の左側の柱野そばを柱側の足(左足)から入ります。入ったら立ち止まり、坐禅堂の御本尊さまに合唱し、頭を下げます。そのまま、自分が坐る位置に進みます。
次に挨拶の順番は自分の坐る位置にむかって合掌低頭(頭を下げる)し両隣の人への挨拶をします。そのまま右回りをして、今度は向側に坐る人へ合掌低頭します。
今回は修行僧さんたちが実際に使っている場所をお借りして座禅体験させていただきました!
畳一枚のスペースで食事をし、座禅、就寝する神聖なところですので、身が引き締まる思いでした。
①足の組み方
座蒲(座禅用のクッション)がおしりの中心に位置するように足を組み、両膝とおしりの三点で上体を支えます
片方の足を組む方法と、両足先を太ももに乗せ坐る方法どちらでもOK
②手の組み方法界定印(ほっかいじょういん)
右手を左の足の上に載せ、その上に左の手をのせて、両手の親指を軽く合わせます。
③状態の姿勢
背骨をゆったりと積み上げ、上に頭をバランスよく置きます。耳と肩、鼻とおへそは垂直になります。
④口の閉じ方
下は軽く上のあごにつけ、閉じた口の中に空気がこもらないようにします。
⑤視線の位置
目は見開かず細めず自然に開き、視線は前方に落とします。
⑥はじめの深呼吸
口から大きく深呼吸を数回し[欠息一息(かんきいっそく)]、心と身体のこわばりをほぐします。
⑦左右揺振(さゆうようしん)
上体を左右へ、はじめ大きく徐々に小さく揺らし、振り子が止まるように中心で静止します。
⑧坐禅中の呼吸
基本は鼻から息を吸い込む腹式呼吸で、ゆっくりと丁寧な呼吸を心がけます。
⑨坐禅の心構え
様々な思いにとらわれす、身体と息を調えて坐ります。
普段、無意識に行っている単純な動作や呼吸ですが、意識して行うことで、心の準備ができていく感覚でした。ゆっくり一つづつ丁寧に教えて下さいます。
坐禅の始まり
鐘が3回鳴ったら坐禅開始の合図です。[止静鐘(しじょうしょう)]。それ以降は、槽内に出入りをしないようにします。
警策(きょうさく)の受け方
右肩を軽く打って予告するので、❶合掌し上体を左前に傾けます。❷受け終わったら状態を戻し合掌低頭して、法界定印に戻します。
文章で読むと、なんだか難しそう…と感じるかもしれないですが、実際は聞きながらやっていきますので、初めての方でも大丈夫です。
所要時間や料金、予約方法、持ち物など
- 体験の所要時間は?
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参加人数にもよりますが、座禅の説明・休憩を含め60分〜90分です。
- 何人から参加できますか?
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お一人からの参加もOK。100人まで対応可能です。
- 予約は必要ですか?予約方法は?
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要予約です。事前に電話での予約も可能です。インターネットからの予約も可
- 料金は?
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拝観料500円、座禅体験1,000円
琴坂の紅葉が美しい 興聖寺 静寂な時間で坐禅体験
興聖寺の拝観は様々な季節ごとの美しさがあります。毎年秋の夜間拝観も見応えがありますが、今回ご紹介したいのは静寂の中の「夜坐禅」と朝粥のついた「朝坐禅」です。
※通常の座禅体験は10:00〜16:00の時間帯で予約できます。
※夜間拝観11月中旬〜12月上旬に開催されています。
座禅している間は、様々な音が耳に入ってきます。
日頃、自然の音や空気に意識を向けることはないので、新鮮な体験でした。まるで、何かを考える時間(思考の世界)から音や空気を感じる時間(感覚の世界)へ引き込まれていくようでした。
座禅を終えたあとは、身も心も軽くなります。
京都駅からのアクセス
●京阪中書島(ちゅうしょじま)駅から約15分
↓
京阪宇治線宇治駅より興聖寺まで徒歩約15分
●京都駅から利用の場合(快速で約17分)
↓
JR奈良線宇治駅より興聖寺徒歩約25分
●シャトルバス
土日祝日、特別拝観期間等に、10時~16時まで興聖寺ーJR宇治駅ー京阪宇治駅ー興聖寺を巡回しています。
行事などで運行状況が変わる場合もあるので、予め電話でのお問合せを。
〒661-0021
京都府宇治市宇治山田27-1
TEL:0774-21-2040
興聖寺HP https://www.uji-koushouji.jp/index.html
【入山献香料】500円
【参拝時間】夜明けから日没まで(おおよそ5時~17時)
座禅体験のほか予約不要で「写経体験」もできます。(所要時間60分~)
志納金1,000円です。
京都旅行 京都駅 女子ソロ旅へおすすめホテル 3選
古都京都の古刹での座禅体験は身も心も軽やかになる、素敵な体験でした。
何かと疲れを感じやすい昨今。ひとときの静寂の中で、是非、ととのい体験を。
最後に京都駅近隣のおすすめホテルをご紹介します。
京都駅近隣のおすすめホテル「アンドルームス京都七条」
記事はこちら(サウナはないですが、大浴場があります)
女子サウナーへサウナおすすめホテル2選
サ活女子がソロで楽しめるサウナ自慢のホテル2か所ご紹介します!
京都駅や最寄りの地下鉄も近く、アクセス抜群です。また、Sequenceさん徒歩圏内には知る人ぞ知る銭湯サウナ「五香湯」「白山湯(六条店)」もあります!
2023年1月宿泊予定なので宿泊レポを更新予定です☆
サウナーの定宿といえば「ドーミーイン」京都駅中央口より歩いて3分の立地。アクセスも抜群ですので、宇治市へ観光の際の拠点に最適です
天然温泉 花蛍の湯 ドーミーインPREMIUM京都駅前(ドーミーイン・御宿野乃 ホテルズグループ) | ||||
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まとめ
今回は京都宇治市にある興聖寺での座禅体験についてご紹介しました。全国旅行支援も始まり、賑わいを取り戻した京都です。混雑を避け、素晴らしい歴史のある古都京都で静かに自分を見つめる時間を過ごすのも良いかと思います。
近日、「星のや京都」で脱デジタル&早朝座禅体験もご紹介予定です。また、北海道内のサウナを紹介する「サ旅」レポートも公開予定です!