職場の人間関係に悩んでしまっている方、正直とても多いです。
さまざまな年齢、性格や特性を持ち合わせている人の中で、長い時間を過ごすことになります。気の合わない上司、考え方が全く違く同僚がいるだけで、とてもつらく感じることと思います。今の状況を変えたい!、逃げ出したいと思うのも当然です。
今回、そんな方に「セルフカウンセリング」の具体的な方法とその効果について、紹介していきます。
「実存主義的アプローチ」技法により思考の転換を行い結果、今の悩みを解決できる糸口となるかもしれません。
難しい用語ですが中身は簡単です。最後までご覧いただけたら嬉しいです。
- 職場の人間関係に悩んでいるが、カウンセリングに行くには少し気がひける。
- 人に弱みを見せるなんて、できないし、無理。でも何とかしたい悩みがある。
- 「自分はダメダメな人間なんだ・・・」と感じてしまってる(そんなことないのに…)
転職者の離職理由について
雇用動向調査結果の概要(R2年調査)
厚生労働省から出されている「厚生労働統計」による雇用動向調査結果の概要から
転職者の転職理由について以下の内容にてPress Releaseされています。
一部抜粋
転職入職者が前職を辞めた理由
令和2年1年間の転職入職者が前職を辞めた理由をみると、男性は「その他の理由(出向等を含む)」
31.3%を除くと「定年・契約期間の満了」16.0%が最も多く、次いで「給料等収入が少なかった」9.4%
となっている。女性は「その他の理由(出向等を含む)」26.9%を除くと「職場の人間関係が好まし
くなかった」13.3%が最も多く、次いで「定年・契約期間の満了」12.7%となっている。
引用元:厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/21-2/dl/kekka_gaiyo-04.pdf
データから読み解く性別による離職理由の考察
データから女性は顕著に「職場の人間関係」があげられています。男性はデータに現われてはおりませんが一概に「男性はそうではない」とは言い切れません。なぜなら本当は人間関係が好ましくないという理由の退職だったが、それに見合った賃金や福利厚生があれば、退職をしていなかった可能性もあるからです。
また、「一家の大黒柱」として責任を背負っており、「弱みを見せられない」というケースが男性には多いことも。以上の理由からデータには表れていない潜在的な数があると示唆できます。
いずれにせよ、「人間関係の悩み」は離職理由では多いことが伺えますね。
「セルフカウンセリング」の方法とその効果について
セルフカウンセリングって何?
これ、実は正式なカウンセリング技法ではないんです💦💦
筆者(産業カウンセラー)が実際の相談時に使っている心理学の理論をもとに「ご自身がご自身のカウンセラー」という意味でそう名付けました
要するに、カウンセリングルームやハローワークの窓口にわざわざ出向かずとも、ご自身を客観的に理解し、内省をしていくことが目的となります。
なぜ、セルフカウンセリングが有効なの?
カウンセリングを行う際、カウンセラーはクライアントの感情や生きづらさを正確に受け止めることから始めます。信頼関係(ラポール)の形成に時間を要するクライアントもおります。その場合、クライアントの主訴から、本来の悩みの解決まで時間がかかってしまいます。時にクライアントの非言語(ノンバーバル)から感じることもありますし、無意識化にある「幼少時代のこと」や「家族との関係」など少しずつ聴いていくこともあります。
カウンセラーがあなたの「今ここ」の気持ちを受け止めるにはそうして信頼関係を築いていくのが最も重要なんです。
カウンセラーは占い師ではありませんから、それしか方法がありません。
今の自分の気持ちがわかるのは自分ですね。
ですから、あとはどのように考えればよいかを具体的に説明していきます。
実存主義的アプローチの具体例
主に「人間性心理学」にかかわる臨床家・研究者・哲学者が唱えている主義です。
簡単に言いますと…「出会い」により人は影響を受けまた、新しい価値観を知り、生き方をもたらすという考え方です。
言い換えるならば問題解決について「自分が思い悩んでいたこと」は違う価値観を持つ他者にとって異なった受け取り方となるということです。すなわち「これは悩ましい問題だ」と思っていたことは、実は「問題ではない」と気が付くという事です
でも、違う角度からみると
性格や素質は、のんびりとしていて、てきぱきと仕事をこなすタイプではない。そもそもの問題であった「仕事が素早くできないから直したい」(主訴)は、じつは問題ではなく「正確な仕事をしてくれて、ミスがなく、いつもあなたに仕事をお願いしたい」という新たな「問題解決の形」が切り開いた例といえますね。
性格は治らないし、簡単には変えられない。そのこと自体が問題そのものではない。むしろあなたらしい素晴らしさといえます。
そして誠実に仕事に取り組む姿は必ず誰か見ているものです。もしかするとその中にあなたの味方がいるかもしれません。
価値観が同じ、また他人の良いところをしっかり見つけてくれる人が必ずいます。そして他人ではなく、自分自身がその存在であっても良いのです。
価値観や生き方は様々です。あなたの良さは必ずあります。自分を見つめなおして、自分を認めてあげてください。
大事なメッセージなのでもう一度言います「あなたらしい、良さが必ずあります」
それによってどのような効果が得られる?
- 自分自身の内省(自身を客観的に見つめること)が進み、精神的に落ち着き、冷静な判断ができるようになる。
- 置かれている状況に対し前向きに捉えることが出来るようになり、悩みが悩みではなくなる。
- 自身の新たな側面を発見したことで自信が付き、今よりも良いパフォーマンスができるようになる。
- 仕事の人間関係の悩み以外でも利用することが出来る。
- 同じく悩んでいる同僚や友人の手助けができるかもしれない。そのことでさらに有効な交友関係となる
- 場所、時間を気にせず、すぐに始められる。
- 秘密裏に進められる。
マインドフルネス・座禅について書いてます。
お悩を少し解決できる方法も。良かったら覗いてみてください。
まとめ
今回、セルフカウンセリング技法のパート1と題して「実在主義的アプローチ」について具体的な考え方やその効果についてご紹介しました。今後も技法と心理学的考え方などを紹介していきました。
海外ではもっと身近で、使いやすい「カウンセリング」ですが、まだ日本では浸透していないのが現状です。
自分をオープンにする習慣がない日本人が多いので難しいのも事実です。しかしご自身でご自身をカウンセリングすることはそんな我々日本人に向いている?かもしれません。
そして少しでも皆様の生活のお役に立てたら幸いです。
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